学校に行くのは、何のため?
2024.03.10
はじめに
あなたは、勉強が好きですか?
勉強の好きなあなたは、
学校で授業中しっかり話を聞き
先生の言う通りにまじめに
取り組んできたのでしょう
そうでないあなたは、苦手な学習はあるものの
あきらめず宿題にもしっかり取り組んできたと思います
勉強の苦手なあなたは、難しい学習にも先生の指導の下
努力して理解しようと日々がんばってきたと思います
親が考える「学校に行く理由」
学校は、子どもが成長する過程で重要な役割を果たす場所です
多くの親が子どもを学校に通わせることを期待しています
親が学校に行くことを重視する理由はさまざまです
1. 基礎的な学力の習得
学校は子どもが基礎的な学力を身につけるための重要な場です
読み書き、算数、科学、社会などの基本的な科目は、日常生活や将来の職業生活においてなくてはならない学習です
親は、子どもがこれらの基礎的な知識を学校で学び、将来的に自立できる力をつけることを期待しています
2. 社会性の発達と人間関係の構築
親が学校に期待するもう一つの大きな理由は、社会性の発達です
学校は、子どもが他者と関わり、コミュニケーションを学び、協力する力を育む場所です
子どもが学校でさまざまな人々と接し、友達を作り、チームワークを学ぶことで、社会生活に必要な力を身につけられると考えています
学級でのグループワークやクラブ活動を通じて、子どもは他の子どもたちと意見を交換し、協力して問題を解決する経験を積むことができます
また、学校行事や運動会などのイベントは、子どもが集団の中で自分の役割を果たし、他者と協力する大切さを学ぶ機会です
3. 規律と責任感の養成
学校は、子どもが規律を守り、責任感を持つことを学ぶ場でもあります
学校での生活を通じて子どもが時間を守ること、宿題を期限内に提出すること、クラスのルールを守ることなどを学び、規律正しい生活を送ることができるようになることを期待しています
毎朝決まった時間に登校することで、子どもは時間管理の重要性を学びます。授業中のルールを守ることで、他者の話を聞く姿勢や集中力を養うことができます
宿題をこなすことで、責任感や自己管理能力を高めることができます
これらの経験を通じて子どもが規律と責任感を身につけることで、将来的に社会での生活や仕事においても成功することを望んでいます
4. 将来のキャリア形成の基盤
学校は子どもの将来のキャリア形成のための基盤を築く場でもあります
学校での学びや経験は、子どもが将来どのような職業に就くか、
どのような人生を歩むかに大きな影響を与えます
子どもが学校でさまざまな知識やスキルを身につけることで、
将来の選択肢を広げることができると考えています
5. 安全でサポートがある環境
学校は、親にとって子どもが安全に過ごせる場所であり、専門の教育者によってサポートされる環境でもあります
親は、学校が子どもの学びと成長をサポートするための適切な環境であると信じています
学校には教師やカウンセラー、保健室のスタッフなど、子どもの教育や健康をサポートする専門家が常駐しています
これにより、子どもが学習の困難や人間関係の問題に直面した際にも、適切な支援を受けることができます。
学校の施設や設備は、子どもが安全に学び、活動するために整えられており、親は子どもが安心して過ごせる場所として学校を信頼しています。
6. 文化や価値観の学び
学校は、親が子どもに社会の文化や価値観を教える場とも考えられます
親は、学校を通じて子どもが社会の一員としての自覚を持ち、公共のマナーや道徳を学ぶことを期待しています
焦りの理由
このように、ほとんどの人の気持ちの中で、「学校には行くもの」「勉強は、するもの」なのです
「勉強をしないという選択肢はない」
学校は勉強をする場所だから、行かないわけにはいかない
加えて、「学校は行くべきもの」なのだ、ということです
これは、二つの「焦り」につながります
一つ目の「焦り」は、行くべきである学校に行っていないという焦りです
我が子が行くべきであるはずの学校に行っていない
これは大変だ、ということです
あなた自身が通ってきた学校に行っていないのですから
あなた自身の中で「大変だ」のスイッチが作動します
子どもがインフルエンザなどの病気で
2,3日休んでも作動しない意識です
病気なら、仕方がないと納得できるのです
二つ目の「焦り」は、勉強が遅れる、分からなくなるという焦りです
不登校も日数を重ねると焦りは強く表れます
例えば、
4年生の学習は、算数も抽象的な内容が多く子どもにとって難しくなります
学力の開きが大きくなる学年です
学校に行っていても親としては心配ですよね
それなのに行っていないとなると、
あなたにとって大変な悩みになります
親にとって子どもの勉強は強い関心事項です
不登校を抱える親の焦り
不登校を抱える親の焦りとは何か
不登校の問題は、子どもだけでなく親にとっても深刻な悩みとなり得ます
子どもが学校に行けなくなると、親はさまざまな感情に直面し、その中でも「焦り」は特に強い感情の一つです
1. 子どもの将来への不安
不登校になると、親はまず子どもの将来について大きな不安を感じます
学校は基礎的な学力や社会性を育む場であり、多くの親は子どもが学校を通じて必要な知識やスキルを身につけることを期待しています
不登校が続くと、学業の遅れが生じるだけでなく、社会性の発達にも影響が出るのではないかという心配が生まれます
学校で学ぶべき基本的な学力が身につかないことが心配されます。将来的な進学や就職に影響を及ぼす可能性があるため、親は子どもが社会で自立できるのか、安定した生活を送ることができるのかを不安に感じます。また、社会的なスキルが未熟なままであれば、他者とのコミュニケーションや人間関係の構築に困難を感じるかもしれないと懸念します。
2. 社会的なプレッシャーと周囲の目
不登校は、周囲の人々からの視線や評価を意識させる問題でもあります
親は、学校の先生や近所の人、親戚、友人などから「なぜ子どもが学校に行かないのか」という疑問や批判の目を感じることがあります
これにより、親は「自分の子育てが間違っていたのではないか」「子どもに問題があるのではないか」と自分を責めることもあります。
学校に行くことが当然視されている文化や環境では、親は不登校が家族の名誉に関わる問題と感じることがあります
このような社会的なプレッシャーは、親の焦りを一層強める要因となります
親は、周囲からの期待や評価に応えられないことに対して、強い罪悪感や恥ずかしさを感じることがあります
3. 問題解決の手段が見つからない焦り
不登校の問題に直面した際、親はどのように対応すれば良いのか分からないことが多いです
子どもが学校に行かない理由は個々に異なり、いじめや学業のストレス、家庭環境の問題、精神的な健康問題など、多岐にわたります
親は子どもの本当の気持ちや原因を理解することが難しく、適切な対応策を見つけられないことに焦りを感じます
4. 親自身の感情と向き合う困難さ
不登校の問題は、親自身の感情とも深く関わっています
親は子どもの幸福を願い、子どもが困難な状況に直面しているときには心から心配します
しかし、親もまた自分自身の感情やストレスに対処する必要があります
親が焦りや不安、怒りを感じることは自然なことであり、
それらの感情を抑え込むことは簡単ではありません
親は時折、自分の感情が子どもに伝わり、子どもをさらに苦しめるのではないかと感じることがあります。親が感情的に不安定であると、子どももその影響を受けやすくなります。このような状況で、親は自分の感情をどうコントロールすれば良いのか分からず、焦りを感じることがあります。
焦りの正体
「焦り」は、あなたの内に生まれる焦りです
それが「不安」を生み、次第に「悩み」へと変わっていきます
あなたの自分の中に生まれる意識の変化
子どもの不登校の現状があなたの悩みになっていきます
このことには注意が必要です
子どもの不登校について、どうするのかを考えてください
もともとのあなたの「悩み」ではないのです
冷静には対応できませんが、自らの悩みにしてしまうと
あなた自身がしんどくなっていきます
自分の思いを冷静に分析し、まずは、母として
取り乱すことなく、冷静に関わっていくのです
あなたが落ち着かずして、子どもは落ち着きません
二つの焦り
「学校に行く」「勉強をする」
どちらも後から何とかなることなのです
まずは、難しい事ですが
焦っても仕方がないと「焦り」を捨てる
勉強が遅れたら?
あなたは、
「学校に行くこと」「行くべきである」意識、
何となく、焦らないでいいこと
までは理解できるけれども
「勉強が遅れてきたらどうすの?」
そんな疑問が湧いてきたのではないでしょうか?
学校で学習する教科は、
4年生で
国語、算数、社会、理科、体育、音楽、図工、道徳、特別活動、総合的な学習の時間
と、たくさんあります
これらは、中学校や高等学校でも専門的に学習をしますよね
すべての学習を今必ずしもしなくても、また学習します
一週間で算数の5時間をやれば、欲を言えば、国語の6時間をやれば
まず心配はありません
個別に学習すれば、そんなに時間はかからないのです
「今は、そんなに気にしなくても大丈夫」
そう思ってください
不登校による勉強の遅れの具体的な影響と、その対策について
不登校は、子どもが学校に行かなくなることで、学業に影響を及ぼす問題です
学ぶ機会を失い、授業の進度に追いつけなくなることで、勉強の遅れが生じることがあります
1. 勉強の遅れの具体的な影響
不登校が続くと、子どもは学校での授業に出席できなくなり、教師からの直接指導を受ける機会を失います
これにより、授業の内容を理解することが難しくなり、勉強の遅れが生じることがあります
この遅れは、次のような形で具体的に表れます
基礎学力の不足: 学校での授業は、各教科の基礎から応用へと進んでいきます
不登校により授業を欠席すると、基礎的な概念や知識を理解する機会を逃すことになり、
その後の学習においてつまずくことが多くなります
例えば、数学で基本的な計算方法が理解できていなければ、さらに高度な問題を解くことは難しくなります
学年の進度に追いつけない: 学校の授業は進度が決まっており、
他の生徒は同じペースで学習を進めていきます
不登校になると、その進度に追いつけなくなり、
テストや課題の準備が十分にできないことがあります
このような状況では、成績が下がるだけでなく、
次の学年に進むための基準を満たせない可能性も出てきます
受験への影響: 中学校や高校、大学への進学を考えている場合、
不登校による学力の低下は受験に直接影響します
受験は通常、学校で学んだ内容に基づいており、試験範囲を十分に理解していなければ
合格が難しくなります
不登校の期間が長引くほど、受験の準備が不十分になり、
希望する学校への進学が難しくなることがあります。
2. 勉強の遅れをカバーするための対策
不登校による勉強の遅れをカバーするためには、いくつかの効果的な対策があります
これらの対策は、子どもが学校に戻る準備を整えたり、自宅で学習を進める助けになります
家庭教師やオンライン学習: 家庭教師を雇ったり、オンライン学習を利用することで、個別のペースで学習を進めることができます
これにより、学校の授業を補完し、不足している知識やスキルを補うことができます
オンライン学習プラットフォームでは、ビデオ講義やインタラクティブな教材を使って学ぶことができ、
不登校の子どもにとって柔軟な学習方法となります
不登校支援スクールの利用: 不登校の子ども向けに特化した支援スクールや
フリースクールが存在します
これらの施設では、子どものペースに合わせた学習プログラムが提供されており、
安心して学ぶことができる環境が整っています
支援スクールでは、個別指導や小人数のクラスでの授業が行われ、
子どもが自信を持って学べるようサポートしています
学校との連携: 不登校であっても、学校との連携を保つことは重要です
教師やスクールカウンセラーと定期的に連絡を取り、子どもの学習状況や課題について情報を共有することで、学校側も適切なサポートを提供できます
場合によっては、出席日数や成績評価の特別措置を受けることができるため、
学校との協力関係を築くことは非常に重要です
子どもの興味や関心を活かす学習: 子どもが興味を持つ分野や趣味を学習に取り入れることで、学ぶ意欲を高めることができます
例えば、科学に興味がある子どもには実験キットを使った学習を取り入れたり、
歴史に興味がある子どもには関連するドキュメンタリーや書籍を提供するなど、
興味に基づいた学びを促進することができます
親のサポートと励まし: 親が子どもの学習をサポートし、励ますことも重要です
子どもが学習に取り組む際に、親が一緒に問題を解決したり、進捗を確認することで、
子どもは自分の努力が認められていると感じます
また、親が学習の重要性や将来の目標について話し合うことで、
子どもが学ぶ意義を理解しやすくなります
3. 心のケアとバランス
勉強の遅れを取り戻すためには、学業だけでなく、心のケアも重要です
不登校の原因がストレスや心理的な問題である場合、それらの問題を解決しない限り、学業の遅れを補うことは難しいです
カウンセリングや心理的サポートを受けることで、子どもが安心して学びに向き合えるようにすることが大切です
また、学業の遅れを取り戻すことに焦るあまり、子どもに過度なプレッシャーをかけないよう
注意する必要があります
バランスを保ちながら、子どもが自分のペースで学習を進めることができる環境を整えることが、
最も効果的な学習支援となります
まとめ
焦らなくてもよい
慌てる必要はない
「落ち着いて」
と言われても、「簡単じゃない」
もちろんです
親は必死です
「なぜ?」我が子が
そんな問いがたくさん生まれてきます
「どうしたらいいの?」誰か教えて!
誰も答えてくれない問いが、これからも
「あなたの頭の中を巡り、支配しよう」とするでしょう
今、私と対話したあなたは、暗闇の中を夢中で駆けていく
そんなあなたではないはずです
そう期待しています
「明けない夜はない」
よく言われますよね
夜明けは必ず来ます