不登校は甘やかしていいの?不登校と甘やかしすぎ。

不登校は甘やかせていいの?

「甘やかされ型」気になるワード

「言いたい放題」「したい放題」「〇〇〇放題」
ここまでならなくても、子どもの言動は気になるところですよね
不登校に対して厳しいことを言っては、逆効果ではないか?
でも甘やかしすぎてはどうだろう?
不登校は甘やかせていいの?
学校に行かなくていいの?
厳しくすべきか、甘やかしすぎでは無いのか?
過干渉になっていないのか?
葛藤がありますよね
躊躇してしまうことも、、、

「甘やかされ型」の子どもの「気になるワード」
わがまま、自己中心、自尊心、自立心
主体性、自律心、基本的生活習慣
我慢強さ、やる気、他者依存、
人間関係、問題解決力

などが考えられます

こんな時は、「こんなに」
あんな時は、「あんなに」

分かっていたら、いいですよね

でも、子どもによっても違ってくるし
状況によっても違ってきます
そもそも子どもの変化に付いていくのは大変です
甘やかしすぎにならないか厳しすぎないか
愛情はどのように表現したらよいのか

不登校、気になるワード

「気になるワード」について

「甘やかされ型」の子どもは、親が過度に保護や介入をしすぎてしまい、
結果として自分で困難を乗り越えたり、自律的に行動する力が育ちにくい傾向があります
気になるワードを特徴や課題について解説します

1. わがままと自己中心
「甘やかされ型」の子どもは、自分の要求がすぐに叶う環境に慣れてしまうことで、
他人の気持ちや都合を考慮しない、自己中心的な性格を持ちやすいとされています
これは、他者の視点や感情を理解する経験が少ないためであり、
親が子どもの要求を即座に受け入れることで強化されます

2. 自尊心と自立心
甘やかされることで、表面的な自尊心は高くなる一方で、
実際の自己肯定感や真の自尊心は育ちにくいと言われています
これは、自分で目標を達成したり、問題を解決する経験が少ないためです
結果として、自立心が欠け、常に親や他者に頼りがちな傾向が見られます

3. 主体性と自律心
主体性とは、自分の考えや意思に基づいて行動する力であり、
自律心は自分をコントロールする力です
甘やかされて育った子どもは、親があらゆる判断をしてくれることが多く、
自分で考えたり行動する機会が少ないため、これらの力が育ちにくいです
そのため、後々の社会生活や集団活動において指示待ちになることが多く、
困難を感じやすくなります

4. 基本的生活習慣と我慢強さ
基本的な生活習慣(例えば、食事、睡眠、片付けなど)を親が全て手助けすることで、
自己管理の力が身につかず、自分の欲求をコントロールする力が不足します
また、困難や待たされることに対する耐性が低いため、
我慢強さが育ちにくい傾向もあります

5. やる気と他者依存
甘やかされることで「やってもらえる」という依存の意識が強くなり、
自分から行動する意欲(やる気)が低下することがよくあります
何かを始めたり達成する意欲を自発的に持ちにくく、
他者からの支援や指示に依存しやすくなります

6. 人間関係と問題解決力
人間関係においては、自己中心的な性格が災いして、
友人やクラスメイトとのトラブルが生じやすくなります
また、親が問題を代わりに解決してきた場合、
対人関係での問題解決力が身につかず、
困難に直面した際に解決方法がわからないという課題が生じます

まとめ
「甘やかされ型」の子どもが成長する過程で身につきにくい力には、
自己コントロール、我慢強さ、他者への配慮などが挙げられ、
これらは将来の社会適応力において重要です
親が子どもの成長に適切な課題や経験を与え、
自主的な行動や困難を乗り越える力を養うことが、
長期的な発達には不可欠だと言えます

不登校は甘やかせていいの?
親の迷い

「甘やかす」とは

「甘やかす」とは、
特に厳しくしつけず、わがままにさせておくことです
勝手気ままな行動も許容することです
不登校の原因に関係があるのでしょうか?

「私は、そんな育て方はしてきていないわ」
と、あなたがおっしゃるなら、
不登校(傾向)になったからといって、
急に「甘やかす」対応になるというのは、
今までのかかわり方ではないのではないでしょうか

「でも、なかなか思ったことが言えなくて」
と、言われるかも知れません
そうですよね、不登校への「声かけ」は、難しいのです

子ども自身も自分の状態が「コントロール不能」になっているわけですから、
「甘やかしすぎたのか」の気持ちも心に浮かびます


甘やかしすぎないかかわり方

では、不登校で甘やかしすぎないかかわり方は、できないのでしょうか、
これは、「甘やかしすぎる」ことを避けたい場合です

不登校の子どもに「好きなようにさせるんだ」となれば、
それもひとつのやり方でしょう
これは甘やかしすぎでは無い

甘やかすと言うより、
「子どもの自主性・主体性に委ねる」「子どもの判断に任す」
という対応です
これも決して否定するものではありません
子どもが自身で判断していき、将来どのようになっていきたいか考える
素晴らしいことですよね

でも、いずれそうしてもらうにしても、不登校の子どもが
「まだまだそこまで行かないよ」
といった場合は、親の判断も必要になって行きます
甘やかしすぎないように、一定の筋を通すべきか
考えながら関わっていきます

「甘やかす」の逆説的表現とは

「甘やかす」とは、
特に厳しくしつけず、わがままにさせておくことです
勝手気ままな行動も許容することです
しかし、「甘やかす」、この言葉には
親の意思も感じられます

逆説的にいえば
・厳しく育てる
・わがままはさせない
・勝手気ままな行動を許さない
このようになりますね

ここまで白黒はっきりさせなくても
もちろんグレーもあるでしょう
でも、基本的スタンスとしては、
「甘やかす」の逆説的表現を、
自身のものの考え方として持っておくことが必要です

不登校の子どもにかかわる時には、このような基本的スタンスで
関わっていくことです


上記、逆説的表現を詳しく説明

上記文章では、「甘やかす」という親の行動と、
それが子どもに与える影響について言及しています

「甘やかす」とは、親が子どもに対して厳しいしつけをせず、
子どもの好きなように行動させることを指し、
これによって子どもが「わがまま」や「自己中心的」
な性格を育てる可能性があるとしています
しかし、この行動は親の愛情や保護の意志が根底にあり、
必ずしも悪意や無関心によるものではないことが示唆されています

次に、逆説的に「甘やかす」の反対の行動について述べられています
これは、親が
「厳しく育てる」「わがままを許さない」「自分勝手な行動を抑える」
といった厳しい方針を取ることです
こうした姿勢は、子どもの自律心や社会性を育むうえで重要であると考えられています


さらに、白黒を分けるのではなく、グレーゾーンを設けた柔軟な対応が必要であることにも触れています
基本的なスタンスとしては「甘やかさない」ことを意識しながら、
必要に応じてサポートを提供することが求められます
特に不登校の子どもと関わる際には、単に甘やかすのではなく、
自立を促しながら支援する姿勢が大切であると述べています

このようなアプローチは、子どもが将来的に困難を乗り越える力を育む手助けとなり、
また、親子間の信頼関係の形成にもつながるという考え方が示されています

基本的スタンスとして持つべき子育て方針

不登校の子どもに対する親の基本的なスタンスとしては、
「甘やかす」より
一定の子育ての方針をもって関わっていくことです

しかし、頑なにこれでなければと、こだわるものでもありません
10の内、6か7か、そんな感じです

不登校は毎日のことですから柔軟に関わっていかなければ
親も子も大変です、しんどいです、
甘やかしすぎることもあるでしょう

基本的スタンスとは、決して行動を指すのではなく
不登校の子どもに対する考え方、姿勢としておさえておきます
今日は厳しすぎたかな、今日は甘やかしすぎたかな
これは、毎日あり得ます

不登校は甘やかせていいの?
まとめ

「甘やかさない」具体的な対応の仕方

では、具体的にどうするのか、
「甘やかさない」姿勢で子どもに対して行くということ、
これは、親の子育てに対する主体性を表すことでもあります

不登校の子どもへの接し方について、「甘やかしすぎない対応」として、
子どもの自主性や主体性に委ねるか、
あるいは親の判断やサポートを適切に加えるかは、
子どもの成長段階や個別の状況に応じて選択することが重要です
【具体的なアプローチ】
1. 自主性・主体性に委ねる
不登校の子どもに「自分のペースで行動する」自由を与えることは、
甘やかすのではなく、むしろ「自主性を尊重する」姿勢といえます
このアプローチは、子どもが自ら考え、
自分で進路や将来について見つめ直す力を養うために有効です
子どもが学校に行かない選択をしている場合でも、
それを頭ごなしに否定せずに、
子どもが自らの意思で次のステップを決めるのを見守る姿勢が大切です
これによって、子どもは将来的な目標を見据え、
自己決定能力を高めることができます
2. サポートと指針の提供
一方で、まだ自己判断が難しい年齢や段階にいる子どもには、
親がある程度の判断基準を示してあげることも重要です
たとえば、生活リズムを整えるサポートや、
何か小さな目標を立てて達成感を得られるようにすることで、
甘やかしすぎない指針を提供できます
子どもが「まだそこまで自主的に動けない」という場合は、
親が一部の意思決定をサポートし、
目標に向かうプロセスを伴走する形で手助けを行うのが良いでしょう
3. 一定のルールとサポートのバランス
甘やかしすぎを避けるには、
生活の中で一定のルールや習慣を設けることも必要です
不登校であっても、夜更かしや不規則な生活が続くと心身の負担が増し、
自主性を発揮する力も低下しがちです
親が生活リズムやルールを共に整えることで、
子どもは将来に向けた基盤を築けるでしょう


不登校は学校に登校していない状態を指すものです
しかし、子どもの学習や社会性などすべてを
学校に委ねているわけではありません
子どもを学校に通わせるのは親の義務ですが

学校に行く行かないに関わらず
子どもを育てていくことの主体としての親と考えたときに、
どのように役割を果たしていくのか、

何でも学校でと考えるのではなく
仮に、行かさないでも育てていこうとするとき、
子どもの成長を確保していこうとするとき、
そのための自立した親の姿勢の中で子育てをしていくとき、
「甘やかす」ことがプラスにならないと判断したときに
甘やかさないことは、厳しくしつけるということではないと
判断できる親になっているのではないでしょうか

自分の子育てにおいて、親としてはっきりと
自分づくりをしておくことが大切です
そして、いつも自分と子どもに柔軟であってください

時には、あなたも子どもを、しっかり「甘やかして」あげてくださいね

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