生活リズム・習慣と子どもの心と体
2024.12.10

はじめに【影響する生活リズム】
子どもの心と体の健全な発達において、
生活リズムと習慣は極めて重要な役割を果たします
成長期の子どもたちは、身体的な発達だけでなく、
心の安定や社会性の形成も進む時期です
このプロセスを支える基本要素として、
規則正しい生活リズムと適切な習慣の構築が不可欠です
本記事では、生活リズムが子どもの心身に与える影響を具体的に述べ、
保護者や教育者が意識するべき点について解説します
生活リズムと心身への影響【睡眠・食事・運動】
1 睡眠
睡眠は子どもの心身の発達に直結します
睡眠不足や不規則な睡眠時間は、
集中力の低下や感情の不安定さを引き起こし、
学業や人間関係に悪影響を及ぼします
睡眠中には以下のような重要なプロセスが進行します:
成長ホルモンの分泌:睡眠中に多く分泌される成長ホルモンは、骨や筋肉の発達を促進します
脳の整理と記憶の定着:特に深い眠りの間、日中に得た情報が脳内で整理され、記憶が強化されます
十分な睡眠を取ることで、体力や免疫力が向上し、
心の安定にもつながります
一方、睡眠不足が続くと、イライラや不安感が増し、
学校生活や家庭生活に支障をきたします
2 食事
朝食を含むバランスの取れた食事は、生活リズムの基盤です
特に朝食は、1日のエネルギーを補給し、脳の働きを活性化させる役割を果たします
朝食を抜くと、血糖値が低下し、集中力や学習効率が低下することが知られています
栄養不足の影響:偏った食生活は、体の発育に必要な栄養が不足し、疲労感や免疫力の低下を招きます
心への影響:食事のリズムが乱れると感情のコントロールが難しくなり、ストレス耐性が低下します
3 運動
適度な運動は、体力向上だけでなく、心の健康にも寄与します
運動をすることで、脳内にセロトニン(幸福ホルモン)が分泌され、
ストレスが軽減されることが科学的に証明されています
また、運動は睡眠の質を向上させる効果もあります
生活習慣をつけることと効果
1 習慣の安定がもたらす安心感
子どもは予測可能な環境に安心感を覚えます
決まった時間に起きる、食事をとる、宿題をするなどの習慣が定着していると、
生活にリズムが生まれ、心の安定につながります
逆に不規則な生活は、子どもの心に混乱を招き、
ストレスを増大させます。
2 自律性の育成
日常生活での小さなルールや習慣を守る経験を通じて、
子どもは自律性を身につけます
例えば、「朝起きたら顔を洗う」「学校から帰ったら宿題をする」
といった日課は、自己管理能力の向上につながります
3 習慣と自己肯定感
自分で決めたことをやり遂げる成功体験は、自己肯定感を育みます
一貫した習慣を身につけることで、
子どもは「自分にはできる」という感覚を得られます
生活リズムを整えるための具体的な取り組み
1 規則正しい睡眠時間
決まった時間に寝起きする習慣をつける
寝る前にテレビやスマートフォンを避け、
リラックスできる環境を整える
2 バランスの取れた食事
食事の時間を一定に保ち、朝食を欠かさないようにする
野菜、タンパク質、炭水化物など、栄養バランスを意識する
3 適度な運動
週に数回、家族で体を動かす時間を設ける
通学や外遊びなど、自然な形での運動習慣を促す
4 余裕のある時間管理
朝の時間を余裕を持って過ごせるように、夜早めに準備をしておく
子どもに必要以上に多忙なスケジュールを課さず、休息時間を確保する
親が果たすべき役割
1 モデルとなる行動
子どもは親の行動をよく観察し、学びます
親自身が規則正しい生活を送ることで
自然と子どももそれを模倣します
2 子どもとの対話
生活リズムが乱れたときには、頭ごなしに叱るのではなく、
「どうして遅くまで起きていたの?」
と優しく理由を聞き出します
原因を共有し、改善策を一緒に考えることで、
子ども自身が習慣を見直す意識を持てます
3 ポジティブな支援
子どもが生活リズムを守れたときには、小さなことでも褒めて自信を与えます
「朝、時間通りに起きられたね」
「宿題を早めに終わらせてすごいね」
といった声かけが効果的です
現代の課題と対策
1 テクノロジーとの向き合い方
スマートフォンやタブレットの普及により、
生活リズムが乱れる子どもが増えています
夜遅くまでゲームや動画視聴をしてしまうことが問題となっているため、
以下のような対策が必要です:
利用時間を決める:夜9時以降は使用しないルールを設定
親子で話し合う:デジタルデバイスの使い方について話し合い、適切なルールを作る
2 コロナ禍の影響
オンライン授業の普及により、自宅での生活リズムが乱れる子どもも増えました
この場合も、通学時と同じようなスケジュールを守る努力が必要です
まとめ
生活リズムと習慣は、子どもの心と体に大きな影響を与えます
睡眠、食事、運動といった基本的なリズムを整えることで、
子どもの健康と成長が支えられます
また、親や家庭の役割が重要であり、
子どもの生活を支える工夫が求められます
子どもの将来を考え、健全な生活リズムを一緒に作り上げていくことが、
心身の発達を促す鍵となるでしょう

メンタルオフィスKaze代表の視点
基本的な生活習慣は、
子どもにとって将来大きな影響のある身につけさせたい力です
生活習慣が生活の様々な面に影響を及ぼし、
生活様式が子どもの行動を含むすべての生活に影響していきます
一時
「早寝、早起き、朝ご飯」運動が流行った時期がありました
この運動の信憑性は分かりませんが、早く寝ることやきちんと食べるなど、
リズムづくりはよいことです
また、子どもたちの家庭環境によって、子どもたちの生活への影響が大きく
どうしても夜が遅くなる、遅くなると朝が起きられない、そして朝食もままならない
ということもあり、「環境」も大きいです
朝ご飯を食べないと、
お昼までのエネルギーが十分に得られない、
脳が働かないなど
諸説様々ありました
科学的側面もありますが、私たちは生身の人間です
脳も体の一部分です
ですから、栄養を取る、睡眠を取る、生活や体のことを考えることは
子どもにとって大きなことです
生活習慣、リズムを身につけることは、
自分で自分のことができることと同じ意味です
生活リズムができると、何でもできるようになっていきます
宿題のやり忘れや忘れ物もほとんど無くなります
一日の生活がスタイルとなって子どもの毎日に落ち着きと計画性をもたらします
いつどの時間に何をするのか、
宿題はいつして、お風呂の時間はいつで、時間割合わせはいつでというふうに、
すべて頭に入っています
基本的な生活習慣は「自分自身が自分を作っていく力」と言い換えられるくらい
子どもにとって大きな力です
もちろん健康を維持していくこと、
自己管理することなども
生きていく中で非常に重要な力です
生活習慣の芽生えはいつからでしょう
生まれてすぐに、少しずつ自分でできるようになっていきます
これらこの世に生まれ少しずつ身につけていく力です
本能ではない、欲求ではない、非常に理性的な力です
ぜひ子どもには、この生活習慣を意識して身につけさせていってほしいと思います
このメンタルオフィスKazeでは、「おすすめのコラム」の中で
「甘やかされ型育児」について、多くのコラムを残しています
「子育て」の中にこそ、基本的生活習慣を身につけさせる親の力があるのです
甘やかせて何でも親がやってしまうような偏った子育てでは、
基本的な生活習慣は身に付きません
安全に気をつける意識、健康に生きていくための実践力、自ら学んでいくための学ぶ力
すべてにおいて、この「基本的な生活習慣」を身につけさせる子育ての中にあるのです
子どもが、自身の力で生きていくための自立と自律、
すべてキーワードは「基本的な生活習慣」
このワードを意識した子育てを行っていけば、必ず私たちの望む子どもの姿に
近づいて行ってくれることでしょう
心の成長も切り離すことはできません
体の調子を整え、規則正しい生活をすることで
気持ちそのものも充実していくのが人間です
体調のよくないときは、気分も乗らずよくはありません
よくない状態が続いていくと、
当然のように子どもの心にも良い影響を及ぼしません
人間とは、生活面が充実し、体調が整えば気持ちにも力がわいていきます
「よし、がんばろう!」そんな思いにもつながって行きます
キーワードは「基本的な生活習慣」
もっと簡単に言えば、生活リズム&習慣
子育てのポイントは、子どもの生活習慣の確立にあります
御坊市、私の町の地域性を考える
私の地域も、もともと子どもの生活習慣に問題があった
大きかったと言ってよい
私の子どものころから、もっと以前から、
少しずつ改善していき、少子化も伴ってか、
生活習慣に関する取り組みは、強力に行っていたころに比べて
下火になっていった
そこから、「早寝 早起き 朝ご飯」運動のような
朝ご飯をしっかり食べることで、脳が働き、活発に学習活動ができると
習慣が大切にされるようになった
生徒指導要諦の中にも、「基本的な生活習慣」の大切さが謳われている
かつての、御坊市の学校では、基本的な生活習慣の取り組みが
学習以前の問題としてあった
親の指導、子育てがままならないという問題
子どもが親になり、また子どもができる子育てにおける連鎖の問題、再生産
特別な教員を配置し、子どもたちの生活や学習面の取り組みを行ってきた
学習と生活の関係を調査し、分析と取り組みを行う中で、
学級でも、子どもの生活を調べる「生活調べ」が盛んに行われていた時代
全国的に見ても、同様な取り組みは行われていた
研究会等での交流を行い、各地域の課題や問題を話し合っている
私も、生徒指導主任として、
子どもの様々な課題を学校の中心になって
取り組んできた
私の学校は、長きにわたり指導困難校と呼ばれてきた
遅刻が多い
朝子どもの登校状況の調査があり、学年の出席カードを学級で回し、
最終的に職員室の私のところに届く
学校に来ていない児童がいれば、早速家庭訪問である
家庭訪問といっても「寝ている子どもを起こしに行く」のである
病気でも何でも無い、生活習慣上の問題で、朝起きることができない
放っておくと欠席になってしまう子どもがかつて多かった
「多遅刻多欠席」の子ども
学級担任を持つと、
「子どもが来ているのか来ていないのか」
毎日気になる連続である
机の上に、あるいは下駄箱に子どもの持ち物があるとホッとする
そんな気持ちを今でも思い出す
家庭訪問も多くなり、仕事も夜遅くまで掛かる
生活習慣を立て直すと、
宿題や忘れ物が減り、学習も身に入る
多くの課題が改善していく
子どもにとって生活習慣は最も大切と言っても差し支えない
これらの課題・問題は、私たちの地域の特有の課題ではないにしても
大きな課題として学校や教員にのしかかってきた問題であった
非常に底辺の課題、問題ではあるが
子どもにとっての「基本的な生活習慣」の重みを表す証明であると考える
生活習慣の改善によって生活リズム、学習とすべてに連動してよくなっていく
どの子にとってもこの生活習慣の影響が大きいことがよく分かる事例である
ぜひ、子どもの生活習慣に拘ってもらいたい
良きリズムは、子どもの成長に欠かせない、
身体と心のリズムにつながっていく
「心の成長は、生活習慣の確立から」
「身体の成長は、生活習慣の確立から」
「学力向上は、生活習慣の確立から」
つくられていくものである
メンタルオフィスKaze
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